高血圧治療の基本は生活習慣の改善
高血圧の治療において重要なのは、血圧を下げることだけではありません。
将来起こりうる心臓や血管の病気などを防止することが重要になります。
高血圧の治療では、そのリスクに応じて治療方法が異なります。
低リスク群では、生活習慣の改善が主な治療となり、生活の改善を3ヶ月続けるよう指示されます。
それでも血圧が下がらずに140/90mmhg未満にならない場合は、生活習慣の改善に加えて、薬による高血圧治療も開始されます。
中等リスク群でも、最初は生活習慣の改善から始まりますが、1ヶ月後に140/90mmhg未満にならない場合に薬物両方も併用されます。
高リスク群と重症血圧患者の場合は、最初から生活習慣の改善と薬物療法が同時に開始されます。
これは、高血圧の状態をそのまま放置するのが危険であるためです。
これらからみても、高血圧の治療にとって、生活習慣の改善が非常に重要であることが分かります。
生活習慣を改めることで、血圧を下げるだけでなく、ほかの心臓や血管の病気のリスクをも下げることになります。
程度に関わらずすべての高血圧の治療として、生活習慣の改善が肝になるのです。
それでは、高血圧治療の基本ともいえる生活習慣の改善とは、どのようになことを改善すべきなのでしょうか?
修正項目を以下にまとめます。
・減塩(1日6g未満)
・飽和脂肪酸やコレステロールの摂取量制限および魚の積極的摂取
・適正体重の維持
・適度な運動(心血管病のない高血圧患者を対象に有酸素運動)
・節酒
・禁煙
野菜や果物の積極的な摂取も必要ですが、重篤な腎障害を伴う場合に高K血症をきたす恐れがありますので、この場合は推奨されません。
また、肥満や糖尿病患者の場合には、糖分が高い果物の過剰摂取は禁じられています。
このように、高血圧治療において患者の状態や他の持病によっては禁忌となってしまう行為があるため、医師の適切な判断が求められます。
薬物療法においても同じことがいえます。
患者に応じての薬の使い分けがきわめて重要となりますので、注意が必要です。
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